虚構機関

虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

虚構機関を読了。様々なタイプのSFが読めて面白かった。

小川一水「グラスハートが割れないように」
疑似科学批判について考えさせられた。
山本 弘「七パーセントのテンムー」
病気の設定だけを語って終わりだったので、なんだか物足りない。
田中哲弥「羊山羊」
馬鹿らしい話は好きだけど、読んでいて心が痛くなった。
北國浩二「靄の中」
知的生命体に取り込まれた方が楽かもしれない。
円城 塔「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語
あまりにもバラバラし過ぎていたのでまとめぐらいは欲しかった。
中原昌也「声に出して読みたい名前」
「声に出して読みたい名前」はディッシュの「リスの檻」とはほど遠い感じがする。
岸本佐知子「ダース考 着ぐるみフォビア」
ダース・ベイダー こわい
ダース・ベイダー くろい
恩田 陸「忠告」
ひらがなで書かれた手紙が可愛い
堀  晃「開封
ノックの音がしたで始まりおーい、でてこいでおわる。星新一のオマージュとしては最高。
かんべむさし「それは確かです」
リアルであっちに連れて行かれたら困る…。
萩尾望都「バースディ・ケーキ」
今時の若者なんで、絵になれない。
福永 信「いくさ 公転 星座から見た地球」
性別も年齢も明かされていないA・B・C・Dの話、描写的に小学生をイメージして読んだ。
八杉将司「うつろなテレポーター」
今回の短編集で一番面白かった。作者のデビュー作を購入してみよう
平谷美樹「自己相似荘(フラクタルハウス)」
幽霊を科学的に解明する捜査官の話。
林 譲治「大使の孤独」
ミステリとして読む作品じゃないけどアンフェアだと思う。
伊藤計劃The Indifference Engine
初めての伊藤計劃虐殺器官とハーモニーも読んでみようかな。