過ぎ行く風はみどり色

過ぎ行く風はみどり色 (創元推理文庫)

過ぎ行く風はみどり色 (創元推理文庫)

亡き妻に謝罪したい―引退した不動産業者・方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのは霊媒だった。インチキを暴こうとする超常現象の研究者までが方城家を訪れ騒然とする中、密室状況下で兵馬が撲殺される。霊媒は悪霊の仕業と主張、かくて行なわれた調伏のための降霊会で第二の惨劇が勃発する。名探偵・猫丸先輩が全ての謎を解き明かす、本格探偵小説の雄編。

分厚かった割にはサクサク読めた。
主人公と従妹の視点が全く違う所で違和感をあったけど、気にせず読んでいたので騙された。でも猫丸先輩が叙述トリックの肝となる部分を知っていたのはアンフェアな感じ。それにしても二重のトリックは見事。個人的には星降り山荘よりおもしろい。