壊れた少女を拾ったので

壊れた少女を拾ったので (角川ホラー文庫)

壊れた少女を拾ったので (角川ホラー文庫)

ほおら、みいつけた―。きしんだ声に引かれていくと、死にかけたペットの山の中、わたくしは少女と出会いました。その娘はきれいだったので、もっともっと美しくするために、わたくしは血と粘液にまみれながらノコギリをふるいました…。優しくて残酷な少女たちが織りなす背徳と悦楽、加虐と被虐の物語。日本推理作家協会賞短編部門候補の表題作をはじめ五編を収録、禁忌を踏み越え日常を浸食する恐怖の作品集。

独特な世界の日常を描いた短編集ばかりで前作に比べて読みやすかった。個人的には直球グロよりシュールなギャグ話の方が好き。家電に恋をして子どもが出来る事を違和感なく描かれていたカデンツァが笑えた。

弁頭屋
人の頭をくり抜いて弁当ならぬ弁頭を売っている美人姉妹の話。

赤ヒ月
カリバニズムの学園モノ。

カデンツ
人と家電の情交を描いた話。
壊れた少女を拾ったので
残虐なお姉さまを心酔する妹?の話。

桃色遊戯
桃色のダニによって世界が死に行く中を、生きる人々の話。